No.681

題名:重力の影響に伴う時間の複素平面と虚と実のもつれについて -一仮説-
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.680の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 先の報告書で時間の二次元化を考えるとともに、重力を基準とする時間軸の回転は、ズレてもあらゆる重力の因果で結ばれていることも示唆した。ここでは、その理解をさらに深めるべく、時間の複素平面について考え、時間の虚と実の関係のもつれを一仮説として解き明かしたいと思う。
 重力を基準とする時間は、重力のありようにて平面化することは先の報告書でも示したが、ここでさらに図示すると、図のようになる。我々が一般にみている時間は実の時間であり、図でいえばtとなる。ただし、正確には重力の影響によって虚の時間も存在する。それがt’である。したがって、現在見ている時間は時間の複素平面にあり、

T=t+t’i

となる。すなわち、虚と実を合わせたTが本来は見ている時間と

図 重力の影響に伴う時間の複素平面

なる。しかしながら、通常の重力の影響下ではt’は限りなく0に近い。このことから、

T≈t

となる。そこにズレは生じない。しかしながら、重力の影響が強くなると、例えば、物質の個々のスピンに伴う重力の拡大などによって虚の時間が拡大すると、虚の時間の影響を無視することができない。ゆえに、Tはt’からの影響も多大となる。
 重力の影響によって時空間が変化するのは、偉大な物理学者であるアルバート・アインシュタイン博士の相対性理論が端的に示している。筆者は博士の足元にも及ばないが、虚の時間がどこかに確実に存在するとなれば、重力の影響によって見ている時間の一部は、まさにimaginary(虚数は英語でimaginary numberという)を含んでいるという仮説も立てられる。このことによって、実の時間と虚の時間のもつれが生じ、そこに本来は見ている時間のTによるtとt’の間に奇妙な関係性が生じ、Tは見かけとなる。
 重力がよりスピンにより拡大すれば、その影響によって生じた虚の時間も次第に拡大し、実と虚のもつれも拡大するも、そこには必ず因果関係がある。したがって、未来であろうとも、過去であろうとも、そこにあるもつれは離れることない。そこには、虚と実のもつれによる因果によって結ばれ、現在、無ではなく、物質が存在する間の宇宙は、重力の呪力によって因果応報に満ち溢れていることが理解できる。

 
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