題名:人生における性格のビックファイブの変化
報告者:ダレナン
人の性格は、年齢に応じて変化する。例えば、昔はとがっていたと思える人も、年とともに丸くなったと思われるのはその一つである。一方で、しかしながら、年齢とともに表層の性格が変わろうとも、根本の性格は変わることがあまりないのも事実である。
人が生きる上で最も多感な時期は、思春期が始まる(大人への階段を登る)15歳ぐらいから、25歳ぐらいまでになるかもしれない。しかしながら、この時期に受けた影響は、よいもわるいも、その後の人生において大きな影響を及ぼしているのは、ある程度の年齢の方ならば誰しもが経験している事実でもある。
人生におけるライフスパンを考えると、テーンエイジャーからの大人の移行期でもって、人の精神は一つの完成を迎えるとともに(報告書のNo.606も参照)、それ以後は何らかの感性が鈍化する。それは、生まれてからの12周期(報告書のNo.558も参照)で考えたとしても、24歳での2周期でもって一区切りを迎え、それ以後は、次のステージに移行することも意味している。一端、人生としての多くの学び、言い換えると、何でも吸収するようなスポンジのごとき学びとしての区切りも、その時点で明確に存在する。それ以後は、文献1)が示しているように、「わたしたちは過去に自分に起きた変化を認識することができるにもかかわらず、このことが未来にも起こる可能性は認めない」というステージに移行することに他ならない。そのため、性格を規定する5つの要素である、
1.勤勉性(真面目で熱心か)
2.協調性(人とうまくやっていけるか)
3.情緒安定性(感情が安定しているか)
4.経験への開放性(好奇心が強いか)
5.外向性(人と騒ぐのが好きか)
というビックファイブも、この時点でもって大きな変化を見せることがなくなる。
自らのビックファイブについて、図のように円グラフで割合として示した。同じように、読者の方もこれを割合で示すとよいかもしれない。しかしながら、少なくとも筆者を事例に、この図が示すように、やはり自ら協調性や情緒不安定性が割合と
図 筆者のビックファイブの主観的割合
して少ないことが自覚できた。それを弁護するように勤勉性や大人になってからの外向性をアップさせる努力はしつつも、この比率は、先に示したようにテーンエイジャーからの大人の移行期でもって獲得した割合と大きな変化がなく、年齢を経ても改変できない事項であることに気づく。
ゆえに、人生における性格のビックファイブの変化は、早いうちから改革することが大事である、と、経験上から、あえてここに明記したい。人の根本的な性格は、ある時期をもって著しく改変されない。残念なことに、趣味・趣向もそこに含まれる。
1) https://wired.jp/2013/01/17/personality_changing/ (閲覧2017.10.27)