No.597

題名:たなからぼたもちが落ちる確率
報告者:ちょろりん

 たなからぼたもちとは、古くからのことわざであるが、その意は、「思いがけない幸運が舞い込むことのたとえ」1)である。例えば、おばさんにもらった福引きで1等の旅行が当たった、という現象は2)、まさに、たなからぼたもちとなる。
 ただし、である。ご近所のたなかさんからいただいたぼたもちは、たなかさんからぼたもちとなる。まさに、これぞ、そんなダジャレをいうのはダレジャ的な内容である。ただ単に、筆者がこれを書きたかっただけでもあり、読者の方はこの段落は普通にスルーしていただきたい。
 ぼたもちとは漢字で書くと牡丹餅となる。春の彼岸の頃に咲く牡丹の花に似ていることから名付いたとされる3)。一方で、ぼたもちに似たもちとあんこ系のお菓子には、その他に、おはぎやあんころもちがあるが、おはぎは、漢字で御萩と書き、こちらは秋の彼岸の頃に咲く萩の花が咲き乱れている様に似ていることから名付けられている3)。あんころもちに関しては、彼岸とは関係がないようで、こちらはぼたもちやおはぎから派生したようでもある3)。これらのことから、彼岸ともちとあんこ系(あずき)のお菓子には何やら関係がありそうである。そこで、これらの歴史を調べると、文献4)から、あずきの赤色には、災難が身に降りかからないようにするおまじないの効果があると信じられていて、古くから邪気を払う食べ物としての信仰が、先祖の供養と結びついたと言われているようである。そのため、かつては、春には収穫をもたらす山の神などを迎えるためぼたもちを、秋には収穫を感謝しておはぎを、作ったとも言われ4)、神様のお菓子であったことが伺われる。その神様のお菓子を図に示す。
「神様、どうか一個だけ、一個だけでいいですから、ぼたもちをください。」
とお祈りして、近所のたなかさんからぼたもちをいただけることもあるかもしれない。その時は、たなかさんがたなかさまとなる。

図 ぼたもち5)

 さて、ここで表題の落ちる確率であるが、全国にいるたなかさんは、名前だけでは、順位が4位、人数がおよそ1346000人とされている6)。日本の人口はここ数年で軒並み下がる推移を見せるも、8月1日現在で1億2677万人とされている7)。このことから、たなかさんからぼたもちがもらえるのは人口的には1346000/126770000で、0.106%の確率となる。さらに、ぼたもちを作っているたなかさんは1346000人よりもかなり少ないであろう。このことから、たなかさんからぼたもちがもらえる確率はかなり低い。なお、たなからぼたもちが落ちる確率は、不明である。そのため、買う方がうましょーーーーー。

1) http://kotowaza-allguide.com/ta/tanakarabotamochi.html (閲覧2017.9.7)
2) https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1013927285 (閲覧2017.9.7)
3) https://chigai-allguide.com/おはぎとぼたもちとあんころもち/ (閲覧2017.9.7)
4) https://allabout.co.jp/gm/gc/223752/ (閲覧2017.9.7)
5) http://fakepicturesjapan050.blogspot.jp/ (閲覧2017.9.7)
6) https://myoji-yurai.net/searchResult.htm?myojiKanji=%E7%94%B0%E4%B8%AD (閲覧2017.9.7)
7) http://www.stat.go.jp/data/jinsui/new.htm (閲覧2017.9.7)

 
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