題名:加齢臭は癖になる臭なのか?
報告者:ちょろりん
加齢臭。年を取ると、気になる臭である。一週二週と、週を追うごとに、臭にもまた追われる。それが、年齢を重ねることなのであろうか。それとも、重ねる年齢が、臭をも重ねるのであろうか。そこは、依然として大問題でもある。しかしながら、人の身体的な成長は18~20歳をめどにストップするのも生物的な事実である。それは、男性や女性などの性別を問わず同じであり、図の成長曲線が示すように、18歳を超えてから成長が止まることが明らかにされている1)。
現在、酒やたばこともに20歳以上とされているが、政府の別見解では18歳以上を解禁としたいとの意見もあり2)、この背景には図の成長曲線もあるに違いない。身体的な成長が止まれば、身体の成長に影響を与えやすい酒やたばこも解禁となるのも頷ける。そのため、人の身体的な成長のストップを意味する18~20歳から、人は老化の廊下を歩くようになり、したがって、加齢臭が伴うのも、成長がストップし始めるこの年齢から重ねていくことになるのであろう。
図 成長曲線1)
この加齢臭でややこしいのが、当人には意外と分からない、ということがある。かつて、加齢臭の話をしていた年配の人から、「俺は加齢臭なんてないぞ。」と自慢げに話をしていた、その人から、加齢臭っぽい臭が漂っていたのは、偶然ではあるまい。ただし、この加齢臭が気になることもあるが、気になると意外と癖になることもある。「いやー、昔よりも加齢臭が漂うなぁー。」と自分の手の甲をこすり合わせることで倍増するその臭に時おり、うっとりすることもしばしばである。ただし、自分一人で楽しむのであればそれでよいが、人に嫌がられているかもしれないと察知した時は、やはりこまめに「男の石鹸」などで身だしなみを整えないといけないことになる。少なくとも、日本では男性たるもの香水を付けることは、変に勘ぐられる。カレー臭なるカレーライス様の香水があれば、「あれっ、カレー食べた?」で済むかもしれない問題となるが、残念なことにカレー臭のするカレーの香水は今もって販売されていないので、そこはやはり無臭とすることが、日本での男性たるものは大事になるのであろう。海外では香水を付けている男性も少なくないが、やはり日本は臭には敏感な国民性もあり、郷に入らば郷に従え、となる。
しかしながら、である。この加齢臭を意外と好む人も中にはいるかもしれない。特に、しぶいダンディーな年配男性が多少なりとも加齢臭があったとしても、それを逆に喜ぶようなフェチな女性もいたりして、そこはまさに愛嬌でもあり、相性でもあり、難しい所ではある。愛嬌のある加齢臭を振り撒きたいものの、相性は相手の内面から観ないとわからにゃいぞう、かきしぶー。
1) http://www.nordicare.jp/what-is-the-growth-curve.html (閲覧2017.5.30)
2) http://www.sankei.com/politics/news/150901/plt1509010014-n1.html (閲覧2017.5.30)