No.337

題名:ネット社会において見過ごされがちな運動機能の大切さ
報告者:ナンカイン

 現在のネット社会はあらゆるものを便利にした反面、生活で明らかに衰えやすい機能が運動機能である。例えば、買い物一つをとってみても、店頭を見て回る機会が少なくなり、ネットで情報を検索して、ネット上で買い物することが明らかに増え、机上での買い物ですべてを済ますことも多くなった。その結果、店頭を見て回る際の歩行などの身体の運動能力が明らかに減少しやすくなった。その代わりに、その商品に関してありとあらゆるネット上のレビューなどの見識から、様々な知識だけは豊富となったであろう利点も存在する。ネット上には良レビューだけでなく、ネガティブなレビューも少なくはなく、心理的に惑わされることも多いが、それ以上に沢山のレビューを見ることで、漠然と大多数の意見として知見が得られることも少なくはない。
 その得られた知見を元に、価格がそれほど苦にならない商品であれば、容易に「ポチり」、届いた商品がレビューと多少異なったとしても、それは仕方ないと諦めることもできる。しかしながら、やや高額の商品であれば、とにもかくにも納得のいくまで調べて、その上で、「ポチり」たいと思うのは、どの方でも同じであろう(ただし、「ポチる」際の心理的な要素は除外したい。この辺に心理的な要素に関しては報告書のNo.56も参照していただければと思う)。そのため、必要以上にネット上での検索時間(座り時間)も多くなりがちである。
 このようにして、とても便利になったネット社会であり、数年前であれば予想もつかなかった現象ではあるが、先にも述べたように、あらゆることが目の前のPCやスマホですべてが事足りるように変貌したために、座り作業が多くなり、全体的に身体の運動も少なくなり、運動機能の低下が増加しまったことも当たり前の事実かもしれない。日頃から運動する、あるいは、運動そのものを好きな人は、その変化を何とも思わないであろうが、時間的にどうしてもネットに貼りつけとなってしまう職業の方などは、その弊害として、目が悪くなるなるばかりでなく、座り続ける結果、足腰も弱ってしまうと感じることもしばしあるであろう。この現象は、ネット社会への比重が増した現在、年々と多くの人に増加しているであろうことは、容易に予想される。あえてオフィスで、その対策の一環としてスタンディングデスクなどを導入したところで、結果としては暫定的な処置であり、座って作業をしなければ、集中しにくいことも少なくはない。そこで、座りながら、かつ、運動しながら、という相反する要素を満たさなければ、今後のネット社会における運動不足の解消には、結局は答えが見出せない。すなわち、ネットに貼りつけの状況となった後に、ふと気づくと、運動機能が衰え、その時に座って作業を続けられるのも、健康な運動機能があってからだったと、気付いたところでその時はすでに遅い。
 座りながら、かつ、運動しながら、という相反する要素を満たすためにはどうすればよいであろうか? 近年、その回答を満たすがごとく、様々な商品が開発されているが、その中でも、机下におけるコンパクトなトレッドミルが今後、需要が増すに違いない。特に、その目的で開発された図に示すCubiiはまだ日本では正式に販売されていないが、今後とても期待できる商品である。

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図 Cubiiの使用の様子1)

1) https://mycubii.com/shop/cubii/ (閲覧2016.11.4)

 
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