題名:顔の比率からみた「ジバニャン」の特徴
報告者:トシ
昨今の妖怪ウォッチの人気はとどまることを知らない。ゲームだけでなく、テレビアニメ、本、グッズなどの多岐にわたるコンテンツにてその知名度を上げるとともに、ブームを仕掛ける巧妙さには驚くべきものがある。その妖怪ウォッチは、福岡に拠点を置くゲームソフト会社のレベルファイブ1)によって生み出され、レイトン教授シリーズ、ダンボール戦機シリーズといったいくつかのシリーズを経て、当妖怪ウォッチシリーズで大きく躍進した。
その妖怪ウォッチの特徴は、いくつものメディアを融合させたクロスメディアの手法にある。その中でもテレビアニメにおいては子どものギャグだけでなく、大人にしか分からないギャグも散りばめるような工夫もあり、ただ単純にヒットした訳ではない。その様々な仕掛けの裏には、「すべて本物にする」というレベルファイブ側の意図があったことが分かる2-4)。
「すべて本物にする」という意図は、その多くの妖怪のキャラクターの創造にも表れている。各キャラクターのネーミングの面白さもさることながら、そのおのおのの存在感には驚くべきものがある。特に最も主役級の妖怪のひとつである「ジバニャン」には、そのかわいらしさを追求したかのごとく顔の比率とっても興味深いデータが得られる。ここで「ジバニャン」の全身像、および、その顔の特徴を調べるべく様々な線を書き込んだ図を提示する。
図の実線は、黄金比トライアングルに基づく線である。これによると交点となる灰色円の箇所が耳と目に位置していることが分かる。さらに矢印の交点で、頭の白い部分のカーブが左右で変化する箇所に相当することが分かる。また、顔の縦と横をそれぞれa、a’(一点破線)とするとa’/a=1.4、目と口の下端を結
図 「ジバニャン」の全身像、および、その顔の特徴5)
んだ長方形(破線)の縦と横をb、b’とすると、(b’/2)/b=1.4となる。この1.4は白銀比と呼ばれ、日本人が好む比率である6)。
これらのことから、実は「ジバニャン」の顔の比率とってみても、そこには「すべて本物」が潜んでいる。
1) https://ja.wikipedia.org/wiki/レベルファイブ (閲覧2015.9.1)
2) http://toyokeizai.net/articles/-/45794 (閲覧2015.9.1)
3) http://toyokeizai.net/articles/-/45795 (閲覧2015.9.1)
4) http://toyokeizai.net/articles/-/45796 (閲覧2015.9.1)
5) http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/youkai-watch/sp/chara/index_2.html (閲覧2015.9.1)
6) http://matome.naver.jp/odai/2138632436453836601(閲覧2015.9.1)