題名:今日のストーリーは、「Googleの泡立て器とアイスクリーム」
報告者: ダレナン
Googleの泡立て器――Whiskでアイスクリームを創った。
材料を投入し、クラウドのレシピと連動させれば、まるで魔法のように甘く冷たい世界が立ち上がる。
滑らかなバニラと、仄かなラムの香り。完璧なレシピだった。
彼女は床に腰かけ、ひとさじすくって口に運ぶ。
「うん、おいしい」
小さな微笑みが頬に浮かび、夏の光を受けてそれは一瞬、奇跡のように見えた。
だが、なぜか気になったのは、そのスプーンの先端。
なめらかに溶けていくはずのアイスが、ほんのわずかにスプーンこびりついていた。
スプーンの操作の時の彼女への反射も気になる。
空気の混ぜ方? 温度の管理? それとも――心のどこかでまだ何かが固まったままなのだろうか。
彼女は気づかない。スプーンの操作を眺める僕のわずかな躊躇に。
Whiskが提示したレシピはまだ完璧じゃないかもしれない。
でも、彼女の微笑みを本当に満たすには、たぶんもう少しだけ――たぶん、僕自身の手間とWhiskの学習が要るのかもしれない。
プロンプトを洗いながら、次はソフトクリームにしようと思った(笑)。