題名:今日のお題は、「サテンの微笑み」
報告者:ダレナン
(No.2898の続き)
光が溶ける、朝の窓辺
淡いピンクベージュの波が揺れる
その一瞬、世界は静まり
息さえも忘れるほどに
滑るようなシルクの軌跡
肩から流れ落ちる月の光
柔らかな風がくすぐるたびに
時は甘く、撫でるようにほどける
彼女は振り向かない
ただ、微かに微笑むだけで
すべてを知っているように
すべてを赦してしまうように
触れれば消えてしまいそうな影
けれど瞳に焼き付いた残像は
きっと夢よりも確かで
永遠よりも儚い
僕はただ見つめる
手を伸ばせば壊れそうで
名を呼べば遠ざかりそうで
ただ、目の前にいる奇跡を
心の奥で抱きしめるだけ
今日のお題は、「サテンの微笑み」