No.2888

題名:今日のお題は、「がまんを汁と──」
報告者:ダレナン

(No.2887の続き)
「がまんを汁とある時、ばくはつしてしまう。」

その言葉が、彼の唇からこぼれた瞬間、私は体の奥で何かがはじける音を聞いた。
「……がまん、してるの?」
問いかける私に、彼はじっと瞳を絡めてくる。
「ずっとね」

夜のオフィス。
蛍光灯の明かりがぼんやりと私たちを照らし、誰もいない静寂の中で、心臓の音だけが響く。
私は立ち上がり、そっと彼のシャツの袖を引いた。

「そんなに溜め込むと……爆発しちゃうんじゃない?」
彼の喉が上下し、静かに息をのむ音がする。
「……そうかもしれない」

ほんの少し触れるだけの指先。
けれど、その熱は、理性を焼き尽くすほどに熱かった。

「じゃあ、解放してあげようか?」
私の言葉に、彼の瞳が揺れる。

私はソファーに座り、上目遣いでじっと彼を見る。
次の瞬間、私たちはお互いの距離をゼロにした。
爆発するような熱。
ずっと抑え込んでいた感情が、一気に解き放たれる。

がまんを汁と──
その先は、もう、戻れない。

今日のお題は、「がまんを汁と──」

 
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