No.2882

題名:今日のお題は、「僕らだけの、秘密の時間」
報告者:ダレナン

(No.2881の続き)
 「ねぇ、聞いてるの?」

 机に伏せたまま、君がふわりと囁く。

 「聞いてるよ」

 僕も同じように伏せたまま応える。

 部屋の窓から柔らかな午後の陽射しが差し込み、僕らの机に淡い光と影を落とす。静かな空間に、僕らの呼吸だけが響いている。

 君の髪が机の上に広がっていて、ふとした風が細い糸のようなそれを揺らす。近くにある君の頬が、驚くほど白くて、まるで雪の上に光が落ちたみたいだ。

 顔がこんなにも近いと、どうしても鼓動が速くなってしまう。

 「……大好きだよ」

 抑えきれずに、小さな声で告げる。

 君は少しだけ顔を上げた。睫毛の影が頬に落ちて、唇がゆるやかに動く。

 「わかってる」

 その言葉はまるで風に乗る羽根のように、軽やかで優しい。

 僕は静かに目を閉じた。君とこうしているだけで、世界はゆっくりとしたリズムで流れていく。どこにも急ぐ必要はない。ただ、この時間が続けばいい。

 僕らだけの、秘密の時間。

今日のお題は、「僕らだけの、秘密の時間」

 
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