題名:今日のお題は、「ずっと恋人との恋愛の歌だと信じていたChristopher Crossの楽曲「Sailing」について」
報告者:ダレナン
(No.2867の続き)
Christopher Crossの「Sailing」は、多くの人が恋愛をテーマにした楽曲だと捉えていますが、実際にはそれとは異なる深い意味が込められています。ここでは、その真意について考察していきます。
1. 歌詞の内容と雰囲気
「Sailing」は、穏やかなメロディと優雅なギターの旋律が特徴的な楽曲で、歌詞には「sailing takes me away(航海が僕を連れ去る)」や「it’s not far to never-never land(ネバーランドは遠くない)」といった表現が含まれています。これらのフレーズは、現実から離れ、どこか理想郷のような場所へ向かう心象風景を描いています。
2. クリストファー・クロス自身の解釈
実際に、クリストファー・クロスはこの曲について、「恋愛の歌ではなく、ある個人的な経験を描いたもの」だと語っています。彼によれば、「Sailing」は彼の少年時代に影響を与えた友人についての曲なのです。 この友人は、彼をヨットに乗せてくれた人物であり、その体験が彼にとって心の安らぎをもたらす特別なものでした。海の上を漂うことは、彼にとって自由と解放の象徴であり、音楽がもたらす心の安定とも重なるものだったのです。つまり、「Sailing」は恋愛ではなく、幼少期の特別な思い出、そして音楽が持つ癒しの力を象徴しているのです。
3. 「航海」の比喩的意味
「Sailing」は単なる船旅のことを指しているのではなく、人生や精神的な旅を意味する比喩としても捉えられます。クロスにとって、「航海」とは心の平穏を見つけること、そして現実の苦しみから一時的に解放されることを意味していたのでしょう。
「It’s not far to never-never land」という歌詞も、J.M.バリーの『ピーター・パン』に登場するネバーランド(永遠の子どもが住む幻想の国)を指していると考えられます。これにより、「Sailing」が描くのは、現実からの逃避ではなく、心の中にある理想の場所への旅だという解釈が可能です。
4. なぜ恋愛の歌だと誤解されやすいのか?
「Sailing」は、穏やかでロマンティックなメロディが特徴的であり、また「僕を連れ去ってくれる」という表現が、恋愛の陶酔感を彷彿とさせるため、多くの人が恋愛ソングだと勘違いしやすいのかもしれません。しかし、実際にはクロスの個人的な経験、そして人生の中での安らぎの瞬間を描いた曲なのです。
5. まとめ
Christopher Crossの「Sailing」は、恋愛の歌ではなく、彼の少年時代の思い出と、人生における心の安らぎをテーマにした楽曲です。航海というモチーフは、彼にとっての自由と解放を象徴しており、これは音楽がもたらす癒しの力にもつながっています。恋愛の陶酔感とは異なる、もっと深くパーソナルな意味を持つ楽曲だという点が、この曲の真価と言えるでしょう。 愛ソングだと思って聴いていた人も、改めてこの視点で「Sailing」を聴き直してみると、新たな魅力を感じられるかもしれません。