題名:今日のお題は、「前世からの恋」
報告者:ダレナン
(No.2865の続き)
僕たちの家が完成して、ようやく落ち着いた生活が始まった。結婚して三年、長かったようであっという間だった。ローンはまだ残っているけれど、それでも自分たちの城を手に入れたことが嬉しかった。特に、この家の大きな窓から見える景色が気に入っている。
妻は毎朝、その窓から外を眺める。まるで決められたルーチンのように、静かにカーテンを開け景色を見つめる姿は、僕にとって日常の風景になった。ある日、僕はふと考えた。妻との関係がどこか特別に感じるのはなぜだろうと。
「前世で夫婦だった証拠? 魂のつながりを感じる3つのサイン」──そんな記事を読んだことがある。それは、「1.初対面なのに懐かしい感じがする」「2.言葉を交わさなくても理解し合える」「3.一緒にいると安心感を覚える」というものだった。
考えてみれば、妻との出会いはまさにそうだった。初めて会ったときから、どこか懐かしい気がした。深く知り合う前から、お互いの考えていることが自然とわかることが多かったし、一緒にいるだけで心が穏やかになった。そう、出会う前から彼女に恋していたともいえた。
窓辺で静かに外を見つめる妻の横顔を眺めながら、僕は確信する。この光景は初めて見るものではない。きっと前世でも同じように、彼女は僕の隣でこうしていたに違いない。
「ねぇ、何かあったの?」
不思議そうに僕を見上げる妻に、僕は微笑んだ。
「いや、ただ……君と出会えてよかったなって思っただけ」
妻は驚いたように目を丸くし、それからふっと微笑んだ。
「私もよ」
そんな何気ないやり取りの中に、確かなものを感じる。僕たちは、きっと何度も生まれ変わり、何度も出会い、そして何度も夫婦になってきたのだろう。
朝の光の中、彼女は再び窓の外へ視線を戻す。僕はこれからも何度もこの姿を見るのだろう。そして、そのたびに思うに違いない。
——彼女は間違いなく、前世でも僕の妻だったに違いない、と。
今日のお題は、「前世からの恋」