題名:今日のお題は、「運命がもう一度めぐるとき Part3」
報告者:ダレナン
(No.2863の続き)
実は僕は、地方雑誌を独立して立ち上げる計画を進めていた。そして、その第一弾の特集として、地域の成長企業を取り上げる企画を探していた。そんな中、早希のサロングループの成長は、まさに理想的な題材だった。僕は彼女の成功を伝えたいという思いと同時に、彼女を支えることができるかもしれないという気持ちも芽生えていた。
「実は俺、地方雑誌を独立させようと思ってるんだ。今、第一弾の特集を探しているところなんだけど、早希のサロンを取り上げたいと思ってる」
「え……本当に?」
「うん。早希の話を聞いて、ますますそう思った。ここまで築き上げた努力や想いを、もっと多くの人に知ってほしい」
彼女は驚いたように僕を見つめた後、そっと微笑んだ。
「……ありがとう。竜一にそんなふうに言ってもらえるなんて、すごく嬉しい」
ある日、彼女が経営するサロンを訪ねた僕は、施術の様子を見学させてもらいながら、彼女の仕事への情熱を改めて感じた。
「早希、すごいな。お客さん、みんな笑顔になってる」
「うん、これが私のやりたかったことだから」
そんな彼女の姿を見て、僕は昔の記憶を呼び起こした。別れる前、彼女はずっと「人を美しくする仕事がしたい」と言っていた。それが今、現実になっている。そして、僕はその夢を叶えるための努力を近くで支えてやれなかったことを後悔した。
そして数ヶ月後、彼女の経営するサロンの四店舗目のオープン式典で、僕は早希の隣に立っていた。
「こうやって、また一緒にいられるなんて夢みたいだな」
「本当にね。でも、もう離れたりしないよ」
彼女の言葉に、僕は微笑みながら頷いた。
過去のすれ違いを乗り越えて、僕たちは再び新しい未来を歩み始めた。
今日のお題は、「運命がもう一度めぐるとき Part3」