No.2863

題名:今日のお題は、「運命がもう一度めぐるとき Part2」
報告者:ダレナン

(No.2862の続き)
「でも、本当は大変なの。竜一と別れてから、がむしゃらに頑張ってきた。でも、ここら辺が私の限界かもしれない……」

僕は驚いた。まさか、成功の裏にそんな苦しみを抱えていたとは思わなかった。

「そんなことないだろ? だって、ここまでやってきたんじゃないか」

「ううん……たぶん、ずっと無理してたの。竜一と別れたあの日から、私の中の何かが止まってた気がする……」

彼女の言葉が、胸の奥に響いた。僕たちは、別れるべきではなかったのかもしれない。お互いの誤解ですれ違い、意地を張り合ったまま、僕たちは別れを選んでしまったのだ。

気がつくと、僕たちはインタビューそっちのけで、昔のことを語り合っていた。あの頃のすれ違い、そして本当はお互いにどう思っていたのか。話せば話すほど、気持ちが通じ合っていくのを感じた。

「ねぇ……もう一度、やり直せるかな?」

彼女の言葉に、僕は驚いた。

「早希……それ、本気で言ってる?」

「うん。本気だよ」

僕は彼女の手をそっと握った。

「俺も、同じ気持ちだよ」

その瞬間、彼女は涙をこぼしながら微笑んだ。まるで、長い間張り詰めていたものが解けたかのように。

その後、取材は無事に終わった。それからというもの、僕たちは仕事の合間を縫って頻繁に会うようになった。最初は食事をするだけだったが、次第に互いの近況を報告し合い、時には昔の思い出話に花を咲かせた。

今日のお題は、「運命がもう一度めぐるとき Part2」

 
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