No.2862

題名:今日のお題は、「「運命がもう一度めぐるとき Part1」
報告者:ダレナン

(No.2861の続き)
地方雑誌の編集者である僕は、今回、地域で急成長を遂げているビューティーサロングループのCEOにインタビューをすることになった。ところが、そのCEOの名前を見た瞬間、胸がざわついた。鈴谷早希——それは、かつての恋人の名前だった。

「まさか、あの早希が……?」

信じられない気持ちのまま、取材当日を迎えた。待ち合わせ場所に現れた彼女は、黒のオフショルダーのトップスをまとい、以前よりも大人びた雰囲気を醸し出していた。しかし、その瞳は変わらない。僕は思わず、仕事も忘れて口を開いた。

「初めまして。というよりも、久しぶりかな、やっぱ」

彼女は一瞬驚いた表情を見せた後、少し微笑んで言った。

「竜一……随分と素敵になったね。でも、ちょっと老けたかも?」

「老けたか……」

正直、少しへこんだ。だが、その言葉で我を取り戻し、僕は編集者としての役割を思い出した。

インタビューが始まると、早希は自分が築き上げたビジネスについて語り始めた。現在、彼女のサロングループは三店舗を展開し、地域では名の知れた存在になっているという。さらには、年商ももうすぐ一億円に届く勢いだ。

「へぇー、そうなんだ。すごいね」

素直に感心してそう伝えると、彼女の表情がふっと陰った。そして、涙ぐんだ瞳でこう言った。

今日のお題は、「運命がもう一度めぐるとき Part1」

 
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