No.2798

題名:今日のお題は、「野心と恋の狭間でPart9」
報告者:ダレナン

(No.2797の続き)
「……条件?」

「もしも、お前が美月に本気ならば、俺を納得させるだけの結果を出してみろ」

俺はその言葉を待っていた。

「結果、ですか」

「そうだ。半年以内に、会社の売上を30%伸ばしてみろ。それができたら……美月とのことを考えてやってもいい」

とんでもない条件だった。だが、俺は即答する。

「やりましょう」

社長がニヤリと笑う。

「よし。ならば、見せてもらおうか……お前の本当の実力を」

美月は困惑していた。

「お父様……本気なの?」

社長は微笑んだ。

「面白いじゃないか。ここで彼が本当に結果を出せるなら、それもまた一つの資質だ。どうだ、美月? もしこいつが本当に会社を伸ばしたら、お前も考え直してみてもいいんじゃないか?」

美月は、俺の目をじっと見た。

そして、小さく頷いた。

今日のお題は、「野心と恋の狭間でPart9」

 
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