題名:今日のお題は、「野心と恋の狭間でPart9」
報告者:ダレナン
(No.2797の続き)
「……条件?」
「もしも、お前が美月に本気ならば、俺を納得させるだけの結果を出してみろ」
俺はその言葉を待っていた。
「結果、ですか」
「そうだ。半年以内に、会社の売上を30%伸ばしてみろ。それができたら……美月とのことを考えてやってもいい」
とんでもない条件だった。だが、俺は即答する。
「やりましょう」
社長がニヤリと笑う。
「よし。ならば、見せてもらおうか……お前の本当の実力を」
美月は困惑していた。
「お父様……本気なの?」
社長は微笑んだ。
「面白いじゃないか。ここで彼が本当に結果を出せるなら、それもまた一つの資質だ。どうだ、美月? もしこいつが本当に会社を伸ばしたら、お前も考え直してみてもいいんじゃないか?」
美月は、俺の目をじっと見た。
そして、小さく頷いた。
今日のお題は、「野心と恋の狭間でPart9」