No.2797

題名:今日のお題は、「野心と恋の狭間でPart8」
報告者:ダレナン

(No.2796の続き)
美月が息を呑む。

「達也さん……」

俺は彼女に向き直った。

「美月さん、あなたがすべてを見抜いていたことはわかっています。でも、俺があなたに近づいた理由が最初は打算的だったとしても……今は違う」

そう、これは最後の賭けだ。

俺の本心は、この瞬間にすべてを懸けるしかない。

「俺は、あなたを愛してしまったんですよ」

美月が固まる。

俺はそのまま社長に視線を戻した。

「そして、俺がこの会社を導けば、あなたが思う以上の成果を出せる。……違いますか?」

社長は、しばらく無言で俺を見つめていた。

その後――小さく笑った。

「フッ……ほう、ここで逆転を狙うか」

社長の目には、わずかな興味が宿っていた。

「いいだろう。そこまで言うのなら、一つ条件を出そう」

今日のお題は、「野心と恋の狭間でPart8」

 
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