題名:今日のお題は、「野心と恋の狭間でPart8」
報告者:ダレナン
(No.2796の続き)
美月が息を呑む。
「達也さん……」
俺は彼女に向き直った。
「美月さん、あなたがすべてを見抜いていたことはわかっています。でも、俺があなたに近づいた理由が最初は打算的だったとしても……今は違う」
そう、これは最後の賭けだ。
俺の本心は、この瞬間にすべてを懸けるしかない。
「俺は、あなたを愛してしまったんですよ」
美月が固まる。
俺はそのまま社長に視線を戻した。
「そして、俺がこの会社を導けば、あなたが思う以上の成果を出せる。……違いますか?」
社長は、しばらく無言で俺を見つめていた。
その後――小さく笑った。
「フッ……ほう、ここで逆転を狙うか」
社長の目には、わずかな興味が宿っていた。
「いいだろう。そこまで言うのなら、一つ条件を出そう」
今日のお題は、「野心と恋の狭間でPart8」