No.2795

題名:今日のお題は、「野心と恋の狭間でPart6」
報告者:ダレナン

(No.2794の続き)
「達也さん、あなたは本当に魅力的だった。でも、私が愛する人は……私のことを利用しようとする人じゃないの」

その言葉が、僕の心を突き刺した。

僕は、敗れたのだ。

恋にも、野心にも。

――全てを見抜かれたまま、俺はこの会社を去るしかなかった。

「お前の能力は認める。だが、この会社は、お前のような人間に渡すつもりはない」

社長の言葉が鋭く突き刺さる。

敗北。

このままでは、俺はただの負け犬だ。

しかし――まだ終わっていない。

このまま引き下がるわけにはいかない。俺はこの会社を手に入れるために、ここまで努力してきたんだ。ただの恋愛感情や倫理観に縛られて、すべてを失うわけにはいかない。

静かに、俺は口を開いた。

「……そうですか」

「何か言い残すことでもあるか?」

社長が冷ややかに問いかける。俺はまっすぐ彼の目を見据えた。

今日のお題は、「野心と恋の狭間でPart6」

 
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