題名:今日のお題は、「豪邸に住んでいたお嬢」
報告者:ダレナン
(No.2744の続き)
彼女:「しょうがないね。じゃぁ、いれて」
かつて豪邸に住んでいたお嬢だった彼女はそういった。
僕:「ほんとにいれてもいいの?」
彼女:「だから、しょうがないっていってるじゃん。もー、つべこべいわすにはやくいれてよ」
そうして僕は彼女に従いたっぷりといれた。やはりカレーにしょうががナイト、夜は始まらない。そう確信した。その後、彼女は僕の手作りカレーを食べながら、まんざらでもなさそうだった。
彼女:「わるくはなかった。また、いれてね。でも、こんどはもっともっとたっぷりとね」
カレーを食べ終えた後、夜のとばりで薄暗くなった庭先でうさぎをめでるそんな「お嬢との物語」。間に”と”がはいるのがポーリーヌ・レアージュによる「O嬢の物語」と決定的に異なる点だ。その”と”をひらくのは僕の役目だった。
でも、”と”の役目を持つ僕でも、やはりかつて豪邸に住んでいたお嬢とはタイミングよく”と”をうまくいれないと拗ねてしまう。「一見すると支配される立場にあるOが、自らの意思でその関係に身を委ねることで、むしろ新たな自由を獲得するという逆説的なテーマが浮かび上が」る。
支配される。それは間違いなくやっぱ僕の方なのだ(笑)。今日のお題は、「豪邸に住んでいたお嬢」