No.2644

題名:今日のお題は、「「「インスマスを覆う影」がもう一度見たい」のだ」
報告者:ダレナン

(No.2643の続き)
 映画「富江」が今\(^o^)/オワタ。Brian Eno – Third Uncle (1974)を聴きながら富江ってのもてーへんだな(笑)。でまぁ、菅野美穂以外、あんまインパクトなかった。それよりも意外と最後の歌がよかったで。Yukari fresh – Raymond。
 で、まぁ、年代的なものもあるかと思いますが、並列してよく出てくる以前見た映画「インスマスを覆う影」が不思議ともう一度見たくなってきました(笑)。そこでこれをレビューしてみます。
 今日のお題は、「「「インスマスを覆う影」がもう一度見たい」のだ」。かっこの数おおてる?(笑)。
 なんかあのしっとりぬめっしたような昔風の雰囲気のある映像ってあるようでなかなかないんだな。これがまた。で、主演の佐野史郎さんもめっちゃええ感じやん。ほんと代わりの効かない名俳優さんだよなー。そういえばむかし冬彦さんってドラマあったな(笑)。

『インスマスを覆う影』のレビュー

『インスマスを覆う影』は、1992年にTBSのバラエティ番組「ギミア・ぶれいく」内で放映された単発ホラードラマです。原作はH・P・ラヴクラフトの小説『インスマスの影』で、これを日本の漁村「蔭洲升(いんすます)」を舞台に翻案しています。主演の佐野史郎さんは、高校生の頃からラヴクラフトに心酔しており、本作の制作に強い意欲を持って取り組みました。

物語は、若手写真家の平田拓喜司(佐野史郎)が、都心で魚のような顔をした男と出会うことから始まります。その後、写真家・藤宮伊衛門の写真集に同じ男が写っているのを見つけ、「蔭洲升」という漁村に興味を抱き、取材に訪れます。しかし、そこで彼は想像を絶する体験をすることになります。

本作は、原作の舞台を1990年代の日本に置き換え、土着信仰や日本の民俗性を取り入れたオリジナル要素が多く含まれています。特に、漁村特有の粘着質な空気感や、生臭さ、ぬめっとした質感が独特の不気味さを醸し出しています。また、住人たちの異様な風貌は特殊メイクで効果的に表現され、定食屋のシーンでは、住民の咀嚼音や動く魚の煮付けなど、視覚と聴覚で不快感を与える演出がなされています。

主演の佐野史郎さんは、原作の背景にあるキリスト教や人種差別の要素が日本では馴染みにくいため、「魚の気持ち悪さ」を活かすことに着眼したと述べています。また、制作当時、佐野さんはドラマ「ずっとあなたが好きだった」でブレイク中であり、その人気も本作の制作に影響を与えたとされています。

本作は、長らくDVDやブルーレイ化されていませんでしたが、2023年1月時点でU-NEXTの見放題で視聴可能となっています。ラヴクラフト作品の映像化として高い評価を受けており、特にラストシーンの表現はファンから絶賛されています。

 
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