No.2533

題名:今日のお題は、「エンディングをしずか~にもりあげとるピアノ」
報告者:ダレナン

(No.2532の続き)
 映画「あの日 あの時 愛の記憶」。
 苦しみの中から生まれる愛。それは離婚や死別といった日常レベルの問題ではなく、第二次世界大戦という無慈悲な恐怖との対戦の中で起こる非日常レベルでの出来事。この映画を解説するとこうなる。

「アウシュヴィッツ強制収容所で恋に落ち、命懸けの脱走に成功しながらも直後に生き別れてしまった恋人たちが、30数年の時を経て運命の再会を果たしたという奇跡の実話を基に描く衝撃のラブ・ストーリー」(1) 「ニューヨークで生活しているユダヤ人女性ハンナは、かつてナチスの手を逃れてヨーロッパから、アメリカに渡ってきた過去を持つ。ある日、テレビの1970年代の映像の中にある男性の姿を見つける。それは1944年彼女がアウシュヴィッツの強制収容所から逃げ出すのを手助けし、彼女の生命を救ってくれたかつての恋人トマシュだった。 彼女は戦争の終結以来、彼と離れ離れになり、結局彼は死んだと聞かされていたのだ。トマシュに対する彼女の長く抑えられていた感情は、彼女にトマシュを探す旅へと駆り立てるのだった。」(2)

 監督はアンナ・ジャスティス。その名からすでに正義にあふれているが、2021年に58才という年齢でなくなっていた。僕のアマゾンでの注文履歴によれば2019年にプライムしたのでその頃はまだ存命だったということである。が、僕にしてみれば次の誕生日で53才があと2日間とせまったので、そのあと5年に亡くなったことになる。

僕:「あと5年か」

 アンナ・ジャスティスの監督としての映画での作品はこの2011年「あの日 あの時 愛の記憶」と2013年「ピノキオ」しかないようなので、いかにこの「あの日 あの時 愛の記憶」に力を入れていたのかわかる。Wiki(2)によればナードゥ(インド)国際映画祭2012で最優秀監督賞、ワルシャワ・ユダヤ映画祭2012で最優秀撮影賞、ロサンゼルス・ユダヤ映画祭2012とザグレブ・ユダヤ国際映画祭2012とロンドン・ユダヤ映画祭2011と香港・ユダヤ映画祭2011とサンフランシスコ、ベルリン& それを超えて映画祭2011とメッケルンベルク-フォアポンメルン映画祭2011で観客賞を獲得しているようだった。

僕:「いや~よかったで~。最後のピアノがなんともいえずにエンディングをしずか~にもりあげとる」

そう思えた。今日のお題は、「エンディングをしずか~にもりあげとるピアノ」

(1)https://www.allcinema.net/cinema/342771
(2)https://ja.wikipedia.org/wiki/あの日_あの時_愛の記憶

 
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