題名:今日のお題は、「TVドラマ「高校教師」(1993年)のエンディング考察」
報告者:ダレナン
(No.2484の続き)
「たった一人からの、永遠に愛し、愛されることの息吹」。これがTVドラマ「高校教師」の最重要メッセージだったに違いありません。そしてこれを念頭にエンディングの映像を見ると、自分なりに「高校教師」のエンディングにはたしかに不自然な点が多かったことを思い出しました。今回、映像を見てその点を下に列挙しました。今日のお題は、「TVドラマ「高校教師」(1993年)のエンディング考察」
1.繭が制服姿でなぜか急に特急あさまの車内にあらわれたこと。
2.警察が駆け付けた駅(越後川口駅)には雪があること。
3.晴天の青海川駅でなぜか下車した二人がいたこと。
4.青海川駅からなぜかローカル線にのりかえたこと。
その不自然な点を踏まえて、僕はNo.2484の回答4「繭は生きていて、羽村だけが死んだ」をエンディングの解釈として選択したいです。参考までにエンディングの解釈4つを再列挙します。(1)。
1.二人は死んだ
2.二人は眠っているだけ
3.羽村は生きていて、繭だけが死んだ(繭の亡霊説)
4.繭は生きていて、羽村だけが死んだ(羽村の幻覚説)
どう考えても繭が特急あさまにのっていたとしたら私服でないとおかしいかと思います。本来なら前の晩に羽村と一緒にいた服でないと不思議です。そして1993年ごろの特急あさまは直江津着(1)で、なぜそこから青海川駅に二人が下車し、そこからさらにローカル線にのりかえたのも妙です(たぶんその駅の景色が羽村にとって故郷であり、繭に見せたかった景色になるのだろうか)。警察が羽村と繭の逮捕に駆け付けたのは雪の積もっている越後川口駅であったのに対して二人が下車した青海川駅とかなり距離があり雪もなく、距離・季節ともにマッチングしていません。そこで僕はこう思うたのです。
第11回のタイトルは「永遠の眠りの中で」です。その時点で回答2は消えます。そして「永遠の眠りの中で」みたのは、羽村の死にゆく意識(永遠の眠りにつく途中)の中であり、特急あさまで制服姿の繭と再開し、繭と二人で弁当を食べ、青海川駅で羽村の故郷を二人で堪能し、そして、そこからローカル線にのりかえた後(正しくは乗っていない幻覚でのローカル線)に、二人は赤い糸を結び、心中したとしてエンドを迎える。も、実際は二人心中ではなく実際は羽村のみ息絶えた(繭の手がだらりと落ちることが羽村の息絶えた象徴)と考えています。
(1)https://kujakunomai.com/13330/
(2) http://blog.livedoor.jp/railart/archives/5443910.html