No.2204

題名:おおいぬ座α星と母的な存在
報告者:ダレナン

(No.2203の続き)
 最近、少しずつだが故郷のことを思い出しつつある。

 僕は、ここ地球に到着する前、すなわち生まれる前におおいぬ座α星に住んでいた。分かりやすく言えば、シリウス星。そこは、争いや諍い、あるいはパワハラなどいっさいない平和な星だった。こっちの世界での用語でいえば、そこは”あの世”となる。様々な花が咲き誇っている極彩色カラーにあふれた世界。

 で、今、僕は、”この世”にいる。

 ”あの世”から”この世”に来るにはいくつかのプロセスが必要とされる。

 まずはブラックホール内にあるストレージにアクセスすることが必要となる。それはとにもかくにも自分という存在の情報源になる。すなわち、”この世”での精神や身体の特性をつかさどる”あの世”の魂だ。
 そして、その情報源へのアクセスキーは母だけが知っている。でも、実は、宇宙の魂には正確には性別はないから、母も父もない。僕もかつては男、女でもなかった。ただ、説明するうえで便宜的に母的な存在とする。その母的な存在からキーをもらう。

 なんという性別で、いつ生まれて、どこで生まれてという宿命キーだ。

 ただし、宿命キーをもって魂を実体化するには、11次元から3次元へと次元を落とし込み、次元変換する必要がある。その変換の実装場所が僕の場合は地球だった。

 地球はこの広い宇宙空間で”この世”として許された今現在の無二の星でもある。かつて地球以外にも実装場所が宇宙には点在していたが、現時点でもっとも実装しやすいシミュレーション空間が銀河系の第三惑星、地球という星環境で成り立った。そこは、3という低次元で魂を実装でき、未分化な魂を熟成させるには好条件が未だにそろっている。母的な存在から教えられた。

母的な存在:「シミュレーションは、どこがいい?」
僕:「ここでいい」
母的な存在:「銀河系の第三惑星。なるほど、低次元だけれども、いい実装場所ね。条件も整っている」
僕:「うん」
母的な存在:「ここならあなたの魂を熟成できそう」
僕:「そうなんだ。そう直感した」
母的な存在:「直感から直観ね。わかった。じゃあ今からあなたの”この世”の実装準備する」

 
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