題名:誰もが感動する一場面。
報告者:ダレナン
本報告書は、基本的にNo.1857の続きであることを、ここで前もってことわりたい。
僕:「葬ったけど、もう一度こぶちゃんに逢えるかな。生きているこぶちゃんに」
ラクダ・マこぶちゃん:「それは分からない。でも信吉が頑張っている限り、あたいは傍にいる。その時は、また、逢えるかもしれない」
僕:「本当?」
ラクダ・マこぶちゃん:「たぶんね」
僕:「こぶちゃん…」
ラクダ・マこぶちゃん:「何?」
僕:「大好き」
ラクダ・マこぶちゃん:「分かっている。あたいも信吉の事、大好きだよ。永遠に…」
僕は涙が止まらなかった。ずーっと、ずーっと僕は泣き続けた。悲しいわけではなかった。でも、何かを失うって、こんな体験なのだろうか。何かを失うって…。そんな思いでいっぱいだった。
涙が止まらない。目からずっと涙が溢れて来る。まるで、すべてが流されて、その後には何も残らないような、そんな洪水の嵐に、僕は今更ながらに思った。
僕は、こぶちゃんと繋がっていたんだ。赤い絆で結ばれていたんだ。
何もなくてもいい。
でも、もう一度、もう一度この世界を一からやり直そう。自分なりに…。
The World of Creator。
1流、3流。A級、B級。
B級でいいじゃないか。それでも、こうして僕は進んでいる。歩んでいる。そう、確信できた。
そうだ、あの澄み切った青い空、そして頭上には輝く太陽。その太陽の陽光に反射して、呼応している波のきらびやかさ。きらきらとして輝いている。それこそが、僕が求めていた理想郷。きっと、誰もが感動する一場面。それこそが僕が探し求めていた世界なんだ。その自然が見せてくれた世界を忠実に、自分の気持ちに素直に表現する。それだけでいいんだ。それだけでいいんだ。それだけでいいんだ。