題名:永遠に走り続ける人生を再考する
報告者:ダレナン
人の命には寿命がある。国の統計1)によれば、平成22年の時点で日本の健康寿命は、男性では70.42歳、女性では73.62歳とされ、平均寿命は、男性では79.55歳、女性では86.30歳とされる。平成25年になると下図のように健康寿命はわずかに上昇するも2)、明らかに70過ぎになると健康でなくなる可能性も示している。また、健康寿命と平均寿命の差は、健康でない人生を過ごしている期間でもあり、誰もがこの差がないものと思い、今の人生を過ごしていることであろう。しかしながら、実際は下図の通りである。
図 平成25年における健康寿命と平均寿命2)
健康寿命を定義化すれば、「健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のこと」2)を指すが、この健康な間、人は走り続けることができることも意味している。年齢が高くなると、むろん走る足取りは厳しくなるものの、健康であれば、トボトボとでも走り続けるができる。しかしながら、健康寿命と平均寿命の差の期間は、明らかに走り続けること難しくなる。そう考えると、誰しもが健康寿命としての残りの人生をどのように走り続ければよいのかを悩むであろう。
幼稚園・保育園、小学校、中学校と義務教育を経て、高等学校、大学へと進み、就職する。ところどころにいくつものハードルはあるにせよ、前に道がある限り走り続けてきた。しかしながら、就職をして何年か経つと、ふと思うことがある。これからの先の道は、
本当に走り続けることに意味があるのか?
ただ前に道があるから走り続けているのでは?
死の間際、多くの人が口にする言葉は、「あの時、ああしとけばよかった」である。健康寿命の期間、あるいは、できるだけ死に際に先のような言葉を発しないために、今すぐする「21のコト」3)が参考になるが、21もあるとなかなか全てできない。そこで、たった一つ肝に銘ずることは、
ジャングルの開拓には、走らなくてもよい。
かもしれない。人生はサバイバルである。このサバイバルで先の「21のコト」3)が実感できる。
1) http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/dl/chiiki-gyousei_03_02.pdf (閲覧2016.1.27)
2) https://locomo-joa.jp/locomo/03.html (閲覧2016.1.27)
3) http://tabi-labo.com/20607/futurethings/ (閲覧2016.1.27)