No.1533

題名:びっくりしたぁー
報告者:ダレナン

 本報告書は、基本的にNo.1532の続きであることを、ここで前もってことわりたい。

 「おはようございます」

おやっさん:「おっ、おはよう。ガエールくん、今日も早いねー。一緒に仕込みやるか?」

「お願いします」

 そうして、定休日開けの猫ラーメンに今日も早めに出勤し、おやっさんの仕込みを手伝った。しばらくしてタンちゃんも店にやって来た。なんだか、昨日の今日で、妙にタンちゃんを意識してしまい(No.1532)、ドギマギしてしまった。

タンちゃん:「ガエールくん、昨日のニュース見た? このあたりでの事件みたいね。なんだろう、あの首筋を噛むって話。変質者かしらね。まるでドラキュラみたい…」

「ドラキュラ?」

タンちゃん:「そう、ドラキュラ。こんな感じぃー(図)」

「これ誰?」

「Bela Lugosi。すでに、Bela Lugosi’s Deadだけれども、有名な俳優さんよ」、「ベラ・ルゴシ……….

 その時、意識が遠のいた。気がつくと、病院のベッドで寝ていた。そばには、タンちゃんとおやっさんがいた。

図 Bela Lugosi1)

「ガエールくん…。大丈夫」、「大丈夫だけど、ここは…」、「びっくりしたぁー。急に意識なくして倒れちゃったんだもの」、「おやっさん、店の方は…」、「今日は閉店にしたで。そりゃー、おっちゃんもびっくりしたわな、急に倒れて。まっ、医者の話だと、単に低血圧で失神したんじゃなかろうか、とのことだったけんど。あまり無理しちゃだめだべ。ガエールくん、今日はゆっくり休みなはれ。慣れない異国での生活で、疲れがでたのかもしれへんでな」、「お店の方、すみません」、「いいってことよ、大事なければ」

1) https://www.pinterest.jp/pin/793900240539361120/ (閲覧2019.12.28)

 
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