題名:逢いたい、一緒に居たい。一緒に居られるから、幸せ
報告者:ダレナン
本報告書は、基本的にNo.1405の続きであることを、ここで前もってことわりたい。
「Yukoちゃんに、めっちゃ逢いたかったでー、めっちゃいっしょにいたかったでー、今、Yukoちゃんといられるワイは、めちゃめちゃしあわせやでー。Yukoちゃん、だいすきやでー」
食事中、そのハムスターは、そう連呼していた。その連呼を聞くと、なぜか恋の炎とはそんなものなのかもしれないと思い始めていた。(逢いたい、一緒に居たい。一緒に居られるから、幸せ。)なんだということが。単純にして、明快な論理。いや論理ではないかもしれない。単純な感情の発露かもしれない。ただ、ただ、ただし、それが恋にとって最も大事なことであろうかのように思えた。
「Yukoちゃん、この前、いっしょに、写真集の雑誌社の人にお忍びで海にいったやろ(No.1398)。あの時の貝殻、今もってるか?(図)」
図 Yukoちゃん1)
「もちろん大事に持ってる…。ワイさま、とのしあわせな思いでだもんね」
「ワイもやで。ほら、その時の、もう一つの片やで」
そうして、貝殻を合わせると、見事にぴったりとあった。そんな幸せそうな二人(正確には1ハムスター+1人)(No.1405)を見ていると、こっちまで幸せになってきた。
「なんや。じぶん。こっちばっかり見とれとらんと、はよ、肉、食べんかいな。冷めてしまうでー。夢からもなー。Yukoちゃんに見とれてしまうのも分かるけどな~」
(そうだった。藤井株式会社のプレゼン係として、再び認められるには、夢から覚めるわけにはいかなかった。カターニャにいるであろう、藤井美菜さん社長にちゃんと告げなければならない。もう一度、もう一度だけチャンスをくださいと…)
「大事な場面でいっつも恋ミスするから、今のようなアホなことになるんや。ろっくにプレゼンせんで、グーリー・ナーザーさん社長に高級居酒屋で気持ちを取られてしまうから(No.1355)、藤井美菜さん社長から、クビ(No.1356)…と、いいわたされたのやで、じぶん。あっほーやな。ちゃんと藤井美菜さん社長のこと、美菜、みーなーあかんがな…。だいすきやでーって」
なぜか、妙に、僕の事情をよく知っているそのハムスターであった。
1) https://www.pinterest.jp/pin/14144186313495452/ (閲覧2019.10.5)