No.1109

題名:ロブスターから学べること:ロブスター編
報告者:ちょろりん

 ロブスターはその名からすぐに姿・形をイメージできるものの、それが、エビなのか、ザリガニなのか、それともカニなのか、と悩むこともしばしばある。そこで、これについて調べると、ロブスターは、アメリカザリガニなどと同じ「ザリガニ下目」に属する大型種であり、「馬鹿デカいザリガニ」であることが分かった1)。ちなみに、イセエビは、「エビ」と通称されるもののなかの最大種グループである「イセエビ下目」に属する代表種であり、こちらは「馬鹿デカいエビ」となる1)。このことから、ロブスターは、明らかにザリガニとしてイメージしてもよいのであろう。その他にも、タラバガニは、ヤシガニと同じく「異尾下目(ヤドカリ下目)」になり、こちらは「深海のヤドカリ」となる1)。文献1)では、このようにロブスターなどにまつわる仲間の疑問について分かりやすい回答をしている。まさに、「馬鹿デカいザリガニ」、「馬鹿デカいエビ」、「深海のヤドカリ」という言い方は、子供にも理解しやすいかもしれない。図にロブスターを示す。やはり見た目にも「馬鹿デカいザリガニ」のままの雰囲気を醸し出している。

図 ロブスター2)

 一方、ロブスターには寿命がないとの仮説もある。ロブスターの生態的な特徴として、脱皮という自分の体が成長していくにつれ、その外皮がまとまって剥がれる行動がみられるが3)、ロブスターの場合は、脱皮する時に殻だけでなく内臓も一緒に新しいものに入れ替わることから、食欲、生殖能力、新陳代謝までもが落ちることなく、永遠に生き続けることが可能である、と示唆されている4)。そこで、これに関して調べてみると、現在まで確認されているロブスターのうち、2014年においてカリフォルニア沖で重量約5 kgの巨大ロブスターが発見され、捕獲後に行われた調査の結果、なんと年齢70歳であったと推定されている5)。また、ニューヨークでレストラン「シティー・クラブ・アンド・シーフード」を営むキース・バレンティ氏によると、ロブスターの年齢は体重から概算できるとされる2)。ここで、仮に単純に、5kg = 70歳とすると、実は、過去にはもっと巨大なロブスターがカナダ・ノバスコシア沖で1977年に発見され、それを捕獲した漁師たちによれば約20 kgのロブスターだったらしい6)。すなわち、年齢に換算すると、20 kg = 5 kg×4で、70歳×4で、280歳となる。

そうして、ロブスターは、やっぱり活きのいい、「天然 活オマールエビ」が、いいのだじょーーーって、あれっ…エビになってる?

1) https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1412855424 (閲覧2019.3.12)
2) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%96%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC (閲覧2019.3.12)
3) https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B1%E7%9A%AE (閲覧2019.3.12)
4) http://www.coffeespark.com/ロブスターには寿命がない理由!その驚くべき生/ (閲覧2019.3.12)
5) https://news.aol.jp/2014/12/06/lobster/ (閲覧2019.3.12)
6) https://www.huffingtonpost.jp/2016/10/18/14-pound-lobster_n_12549366.html (閲覧2019.3.12)

 
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