題名:今日のお題は、「僕らだけの、秘密の時間」
報告者:ダレナン
(No.2881の続き)
「ねぇ、聞いてるの?」
机に伏せたまま、君がふわりと囁く。
「聞いてるよ」
僕も同じように伏せたまま応える。
部屋の窓から柔らかな午後の陽射しが差し込み、僕らの机に淡い光と影を落とす。静かな空間に、僕らの呼吸だけが響いている。
君の髪が机の上に広がっていて、ふとした風が細い糸のようなそれを揺らす。近くにある君の頬が、驚くほど白くて、まるで雪の上に光が落ちたみたいだ。
顔がこんなにも近いと、どうしても鼓動が速くなってしまう。
「……大好きだよ」
抑えきれずに、小さな声で告げる。
君は少しだけ顔を上げた。睫毛の影が頬に落ちて、唇がゆるやかに動く。
「わかってる」
その言葉はまるで風に乗る羽根のように、軽やかで優しい。
僕は静かに目を閉じた。君とこうしているだけで、世界はゆっくりとしたリズムで流れていく。どこにも急ぐ必要はない。ただ、この時間が続けばいい。
僕らだけの、秘密の時間。
今日のお題は、「僕らだけの、秘密の時間」