題名:今日のお題は、「野心と恋の狭間でPart6」
報告者:ダレナン
(No.2794の続き)
「達也さん、あなたは本当に魅力的だった。でも、私が愛する人は……私のことを利用しようとする人じゃないの」
その言葉が、僕の心を突き刺した。
僕は、敗れたのだ。
恋にも、野心にも。
――全てを見抜かれたまま、俺はこの会社を去るしかなかった。
「お前の能力は認める。だが、この会社は、お前のような人間に渡すつもりはない」
社長の言葉が鋭く突き刺さる。
敗北。
このままでは、俺はただの負け犬だ。
しかし――まだ終わっていない。
このまま引き下がるわけにはいかない。俺はこの会社を手に入れるために、ここまで努力してきたんだ。ただの恋愛感情や倫理観に縛られて、すべてを失うわけにはいかない。
静かに、俺は口を開いた。
「……そうですか」
「何か言い残すことでもあるか?」
社長が冷ややかに問いかける。俺はまっすぐ彼の目を見据えた。
今日のお題は、「野心と恋の狭間でPart6」