題名:今日のお題は、「現実と夢の狭間」
報告者:ダレナン
(No.2709の続き)
朝、目が覚めた瞬間、僕の勘が間違っていなかったことを確信する。君はとてもきれいで、とても輝いていた。そして僕の胸の中は、君への想いで張り裂けそうだった。まるで夢の中にいるような感覚に包まれながら、僕は願った。
――もしこれが夢だったら、どうか覚めないでほしい。
僕はそっと口を開き、君に問いかける。
「これは夢なのかな?」
君は微笑んで、静かに答えた。
「夢じゃないよ。だってここに私がいるじゃない」
「本当かい?」
「本当よ」
君の声はあまりにも優しく、あまりにも温かかった。その言葉が、僕の心にそっと降り積もる。信じてもいいのだろうか? そんな疑問が頭をかすめるが、僕は君の言葉を信じたいと思った。
しかし、次の瞬間、僕は目を覚ました。
静まり返った部屋の中に、君の姿はなかった。代わりに、ほのかに漂うプワゾンの香りだけが残っている。それが君がここにいた証なのか、それともただの幻だったのか、僕にはわからない。
僕は目を閉じ、深く息を吸い込んだ。甘く、そしてどこか切ない香りが胸に広がる。
――君は、本当にここにいたのだろうか?
それとも、すべてはただの夢だったのだろうか?
答えを探すように、僕はそっと手を伸ばしてみる。けれど、そこには何もなかった。ただ、心の奥底に残る温もりだけが、現実と夢の狭間で揺れていた。
今日のお題は、「現実と夢の狭間」