No.2668

題名:今日のお題は、「天国の君へ」
報告者:ダレナン

(No.2667の続き)
君がいなくなって、どれほどの時間が過ぎたのだろう。
それでも僕の中では、君は昨日まで隣にいたような気がしてならない。
笑った顔、少し困ったように首をかしげる仕草、嬉しそうに僕の名前を呼ぶ声――
そのすべてが、今でも心の中で鮮やかに生きている。

だけど、君はもうこの世界にはいない。
どれだけ名前を呼んでも、どれだけ手を伸ばしても、もう君に触れることはできない。
それが、こんなにも寂しくて、こんなにも苦しいなんて、君がいなくなって初めて知ったんだ。

君との最後の時間を、もっと大切にできていたらよかったのに。
「またね」と言ったあの日、本当にまた会えると信じていた。
でも、もう二度と叶わない約束になってしまった。

君の好きだった場所を訪れるたびに、君が隣にいるような気がするよ。
桜が舞う道、公園のベンチ、夕焼けの見える丘――
どこに行っても、君の温もりが消えない。

君は今、天国で穏やかに過ごせているかな?
悲しんでばかりいる僕を、君はきっと心配しているよね。
だから、君の分まで精一杯生きていくよ。
君が見守ってくれているなら、僕は前を向いて歩いていける気がするんだ。

それでも、時々は君を思い出させてほしい。
君の好きだった風の匂いとか、君の好きだった歌のメロディーとか、
そういう形で、そっと僕のそばにいてくれたら嬉しいな。

君にもう一度会える日まで、僕は君を忘れない。
永遠に、君を愛しています。

今日のお題は、「天国の君へ」

 
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