題名:「こちらこそがあなたが学ぶべき事象です」という不可抗力
報告者:ダレナン
(No.2177の続き)
そして僕は里菜との出会いからの記憶を回想しながら、先のChatGPTによる「小説」を書き直すことを決意した。
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僕は里菜と出会うまでまったく何も知らなかった。
19歳の冬に、里菜を知ってから僕の心は大きく変化した。今でもはっきりと覚えている。僕はその時に確実に大人になった。
里菜と出会う18歳の頃、ウブな僕のこと、でもオタクでもあった僕はすでに多くの映像でそのことを知っていた。
体の一部が反応してしまうようなあの激しい映像。その映像を見ると興奮し、収まらなくなる。そしてその日に見る夢は必ずといっていいほどにとてつもなく心地よかった。
で、濡れてしまう。
親にばれないようにこそりとパンツを洗う。
何か、僕の中の何かが急に変わり、大人になりつつあった自分に戸惑いがあった。何かを学ぼうとしてもフラッシュバックのようのあの映像が頭に浮かび、僕の体は無意識に反応してしまう。
「こちらこそがあなたが学ぶべき事象です」という不可抗力。
あがらうことなどできない生理現象。
大人になんてなりたくはなかった。でも、体は正直だった。
小さいころの僕は2次元の世界に住んでいた。今思えば、この世が4次元だと知るまでには時間がかかったタイプだった。しゃべりも苦手で、運動も苦手。でも、人の会話は意味はちゃんと聞き取れる。しゃべれなくとも聞き取れる。だから、「この子、大丈夫なの?」と、親戚のおばちゃんに小さいころよく言われたことに内心傷ついてた。そんな会話の時は、母も心配そうに僕を眺めている。買い物にいってもお菓子を見るとすぐにパッケージを開けて食べようとする僕。店の人に怒られる母。ひたすら頭を下げている母。