題名:3人で分けると、一人当たり3つ
報告者:ダレナン
本報告書は、基本的にNo.1638の続きであることを、ここで前もってことわりたい。
アサリへのグランドジョラス北壁の登攀の話(No.1638)が終わるか、終わらないかのうちに、コンブチャンが戻ってきた。トイレから随分と時間がかかって心配だったが、
コンブチャン:「ごめんごめん。ちょっと今日、アサリちゃんから買ってもらったしまむらの服を着てみたの。どう?」
どうやら着替えをしていておそくなったみたいだ。それにしても、よく似合っている。アサリの服のセンスはよいことは知っているが、コンブチャンの頭にハートマークが輝くぐらいに(図)、その服が似合っていた。
図 プリンセス playing コンブチャン1)
アサリ:「コンブチャン、かわいーーー、とってもすてき」
そういいながら、アサリはコンブチャンに見とれていた。その姿は、かつて僕が晴美さんに見とれていたのと同じような感じだったのかもしれない。アサリの頬もかなり上気していた。
コンブチャン:「似合ってるかな?」
アサリ:「うんうん、とっても似合っている♡」
コンブチャン:「えへっ」
最終的に、そのハートマークは9つあった。3人で分けると、一人当たり3つ。ちょうどよい感じでもあった。
アサリ:「コンブチャン、アサリの部屋にいって、ファッションショーしよーよ。いい、いい?」
コンブチャン:「うん、もちろん」
そうして、二人は手を繋いで二階に上がった。どこからみても仲の良い姉妹。いややっぱり、アサリが言うように、姉妹以上かもしれない。その時、僕は、ふと晴美さんの香りがしたような、そんな気がした。
1) https://www.pinterest.jp/pin/737745982695521506/ (閲覧2020.2.21)