No.142

題名:スーパースターロールは、如何にしてスーパースターなのか?
報告者:ちょろりん

 近年のスイーツには様々な工夫が凝らしてある。それによって、ただ食べるだけではなく、その工夫自体も味わいの一つとして楽しめる。特に洋菓子は流れるような液体でなく、かつ、変形しにくい固体でないクリームなどの素材も扱うために、その素材の持ち味からスイーツに多くの工夫を凝らすことができる。スーパースターロールもその一つであろう。下にスーパースターロールの断面図を示す。

superstarroll_4

 図 スーパースターロールの断面図1)

このスーパースターロールを製造・販売しているのは岐阜県の中津川市にある株式会社新杵堂(しんきねどう)さんで、設立が昭和23年(1948年)であることから2)、今年で68年目になる。御社は創作スイーツの製造販売を事業の核としているが、この図を見て分かるように、クリームの創作量がものすごい。
 ロール全体の大きさは、約縦165 mm×横80 mm×高60 mmである1)。このことから、この断面図を元にスポンジの厚みを調べると、約10 mmとなった。すなわち、クリームの大きさは約縦165 mm×横60 mm×高40 mmとなる。クリームの断面積は、その大きさから推定すると、約18.849 cm3であることから、これに高さ16.5 cmをかけてクリームの体積を計算すると、約311.0085 cm3となる。全体との体積比を示すと、全体:クリーム = 622.0335 cm3:311.0085 cm3となり、全体積の半分近くがクリームで占められていた。また、ロールの重さは約350gであり1)、仮にスポンジとクリームの重さの比率をスポンジ:クリーム = 0.5:1.0とすると、全体の重量比で示せば、全体:クリーム = 350 g:233 gとなり、総重量の7割近くがクリームであった。これらの数値から、このスーパースターロールは、まさにロールケーキ界のスーパースターたる輝きを放っている。
 今回、このスーパースターロールは、ちょろりん’s スーパーセレクトとなった。

1) http://item.rakuten.co.jp/shinkinedo/superstarroll/?scid=af_pc_etc&sc2id=197901914 (閲覧2016.1.10)
2) http://www.shinkinedo.com/about/ (閲覧2016.1.10)

 
pdfをダウンロードする


地底たる謎の研究室のサイトでも、テキスト版をご確認いただけます。ここをクリックすると記事の題名でサイト内を容易に検索できます。



...その他の研究報告書もどうぞ