No.118

題名:サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂の構造と歴史
報告者:ゴンベ

 サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂はイタリアのローマにある教会である。その教会について、建築様式は、一般的にバシリカ式と集中式に大きく分類される。バジリカ式は、長方形で、一番奥に聖職者が儀式を行う場所があるタイプである。一方、集中式は、正方形で、中心で儀式を行う場所があるタイプである。サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂は、長方形のタイプであるバシリカ式に分類される。ローマには、同じバシリカ式の大聖堂として、サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂以外にも、ローマにはサン・ピエトロ大聖堂、サン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂、サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂がある。そのため、これらをあわせて四大バシリカとも呼ばれる1)。図にサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂の構造を示す。1、5は聖具室、2は洗礼堂、3、4、7、8、9はチャペル、6は礼拝堂、10はニコラスIV(1288年から1294年)の後陣である2)。なお、中央の長方形である大聖堂の本体の縦の長さは279 feet (約85 m)あり2)、とても大きな教会であることが分かる。
 サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂は、西暦432~440年にローマ教皇であるシクストゥス3世によって建立された2)。建立からの歴史はとても長いが、幾多の地震などの崩壊の危機を乗り越え、ローマのバシリカ式の聖堂では唯一原構造を残している1)。なお、建立から現在までの詳しい歴史については、文献2)を参照して頂きたい。
 建立のきっかけは、352年まで遡る。その夏の夜に教皇リベリウスの夢枕にマリア様が立ち、雪の降った場所に教会を建てれば望みは叶うと告げられた。そして、真夏の8月5日の朝に降雪の奇跡が起きたのである。その場所に、マリア様を祀る目的として、この聖堂が建立された3)。そ

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図 サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂の構造2)

のため、現在でも毎年8月5日にはその雪の奇跡を振り
返るために、白い花びらのカスケードを格間天井から降り注ぐ厳粛な祭典が行われている4)。
 教会内部は入口から内陣に向かって3つの廊がある3廊式で、身廊の上部の壁には、教会創建当時のモザイクがあり、身廊と後陣を仕切る「勝利の門」にも当時のモザイクが残されている5)。

1) https://ja.wikipedia.org/wiki/サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂 (閲覧2015.12.18)
2) http://www.rkriz.net/Presentations/SantaMaria/resources/history.html (閲覧2015.12.18)
3) http://ezorisu.jp/italy/roma/smmaggiore.html (閲覧2015.12.18)
4) http://www.vatican.va/various/basiliche/sm_maggiore/index_en.html (閲覧2015.12.18)
5) http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/7106/sm_maggiore1.html (閲覧2015.12.18)

 
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